2014-01-01から1年間の記事一覧
オレシピさんの「豚レバーの味噌漬け」を仕込み終えたので児玉隆也の話をしたい。 <a href="http://orecipe.hatenablog.com/entry/pork-liver-misoduke" data-mce-href="http://orecipe.hatenablog.com/entry/pork-liver-misoduke">作り置き可能。常備…
糠床作りたい。 ぬか床の作り方と手入れ:白ごはん.com ぬか床の作り方と手入れ:白ごはん.com 太宰治がいいことをいっている。 じぶんで、したことは、そのように、はっきり言わなければ、かくめいも何も、おこなわれません。じぶんで、そうしても、他にお…
ひと仕事を終えた。 実に心地がいい。 とはっても豆を煮てつぶして麹と塩とまぜて、あるいはジップロック経由で、あるいは昔ながらのビニール袋に丸めて瓶詰にして、空気に触れないようにと施しをしただけである。麹の封を切ったついでに、蕪も酢味噌と麹で…
お豆さんが水を吸っている間にカクテキ2回戦である。 姉さんに教えてもらったレシピで先に「お試し作り」をした分は食べてしまった。うまい。ごちそうさまでござる。 家でもできちゃう本場の味〜大根キムチ(カクテキ)の簡単レシピ - 今日、なに食べよう?…
これほど待ち遠しかった週末というのも実に久しい気がする。 早起きをし、部屋の空気を入れ替え、「日経ものづくり」を読み、論文とデータの残りを仕上げると、玄米を炊いてチンゲン菜と鶏肉の簡単シチューにカクテキを添える。白菜の塩もみに少しのコショウ…
DASH村で取り上げられたことがあるそうだがそんなことは知らん。白菜は霜の降りる季節になると葉っぱの上の部分を軽く結わえてから、わざと霜に当てるのである。であるというか、そうだったというか、いま思い出したというか。 紐で結わえるのは(縛るという…
味噌を作ることにしました。 小さいころ、樽の中に味噌玉(?)を勢いよく投入させられた―投球フォームを真似して投げ入れさせてもらった―記憶がよみがえってきた。 樽―のようなものはある。大豆はないのでamazonに頼んだ。麹も。塩はある。圧力鍋もある。あ…
味の素の"Eat well, Live well"というのは「よく食べ、よく生きる」という意味なのだろうか。というのが第一感。辞書を引けばわかるように"Eat well"は「きちんと食べる」である。そして"Live well"は「裕福に暮らす」あるいは「美食」という意味である。 「…
職場の飲み会で寄席に連れていってほしいといってくれたのはとてもうれしい。 でも。おじさんが間違っていた。君らは知らないだろうがおじさんがついうっかり口を滑らせたのは黒門町とか志ん生とか談志とか三木助とかいうおじいさん連中のことだ。すまない。…
小説が何であるかはわからないけれど40年も本を読んで暮らしていると経験的にわかるといって差し支えなさそうなことを4つくらいは挙げられる。1つは私小説の大半はつまらないということ。もう1つは(私小説めいたいことですら)何を語ってもおもしろい人がい…
藤沢周平『蝉しぐれ』の解説で秋山駿(1930-2013 秋山駿も他界したとは)が、自分にとっての時代小説は五味康祐あるいは柴田錬三郎の死をもって終わった、新しい作家のものには手を出さなくなった、しかし藤沢が少年の心を自分に甦らせてくれたという趣旨のこ…
&lt;a href="http://q.hatena.ne.jp/1417169383" data-mce-href="http://q.hatena.ne.jp/1417169383"&gt;魅力的な冒険家・探検家が登場するフィクションを紹介してください。…&lt;/a&gt; 魅力的な冒険家・探検家が登場するフィクションを紹…
文春文庫に「'xx年度版ベスト・エッセイ集」というシリーズがある。 90年代前半まではまずまず読める。それ以降は、うーむ、といったところ。爺さんおっさんが好んでエッセイに書く3大話というのがあって、それは初恋の人、母親、葬式である。この一事をもっ…
漱石「こころ」は謎の多い小説だが、タイトルがなぜ「こころ」なのかがわからない。Kが自らに課して敗れ、先生が殉じたという明治の精神とやらが何であるかもずいぶん長いこと考えてきたが不明である。清はなぜ坊っちゃんを溺愛したのかと同じくらい謎である…
古来、将棋の強いエッセイストといえば誰であろう。 この切り出しから山口瞳は容易に想像がつくはずだ。 血涙十番勝負 (講談社文庫) 作者: 山口瞳 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1980/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 本書のamaznonのレビ…
80年代のMLBの雰囲気を伝える本はいくつかあるが、そのベスト3は「野球は言葉のスポーツ」(馬立勝/伊東一雄)「メジャー・リーグ紳士録」(伊東一雄)そして「ベースボール・グラフィティ」(常盤新平)であろう。次点が山際淳司の「アメリカスポーツ地図…
幻の本の話。題名「風船売りのおじいさん」。 これではない 風船売りのおじいさんの旅 作者: 沢木美子,山川あかね 出版社/メーカー: まつお出版 発売日: 2011/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 残念ながらこれではない。 <a href="http://matome.naver.jp/odai/2139225531308161601" data-mce-href="http://matome.naver.jp/odai/2139225531308161601">風船おじさんは何処</a>…
部屋がね、割とよく(というかすごく/このところずっと)片付いているんですわ。ただ普通に暮らしているだけなんですが、きれいです。諸般の事情により写真はお見せできませんすみません。 <a href="http://allabout.co.jp/gm/gc/400610/" data-mce-href…
にらめっこがおかしくなくなったとき、男の子はおとなになる。女がヘンな顔を見ても笑わなくなるのは、老婆になったとき、死に目が近いときであろう。箸が転げて笑うのは女である。男はそんなものでは笑わない。女は、身に覚えのあるもの、目に見えるものし…
たまにはこういう記事も書いてみたい。英語耳を枯らさないための俺の集大成である。 1. BBC World Service BBC - World Service - Home もうこればっかり聴いている。BBCを視聴する方法はいろいろあるが、とりあえず朝晩のPodcastはお勧めできる。大英帝国の…
伊東一雄(パンチョ伊東)さんと馬立勝さんの名著を読んで思い出した。そうだ俺はいろいろ格好つけたことをいったり書いたりしているが本当はゲイロード・ペリーが好きだったのだ。 野球は言葉のスポーツ (中公文庫) 作者: 伊東一雄,馬立勝 出版社/メーカー:…
<a href="http://q.hatena.ne.jp/1415086734" data-mce-href="http://q.hatena.ne.jp/1415086734">魅力的な策士・策略家が登場するフィクションを紹介してください。…</a> 魅力的な策士・策略家が登場するフィクションを紹介してください… - 人力検索はてな お呼ばれにあずかり恐縮です。さいきん慣れて書きやすいこちらで書きますすみません。 監督 (新潮文庫)…
師走が近い。百人一首は宿題だから覚えるのではない。それなら何のために覚えるのか。だれも振り向こうとしないものがあるとすればそれは日本の古きよき季節感と語感であろう。そこの少年少女、ほれ、君のことだ、直観しないか。なぜだ。解せぬ。いま古典に…
あぶないところだった。 昔から、そそっかしいことで随分としくじってきたが、このたびは、自分のそそっかしさに救われた。 台北空港で、高雄行の搭乗手続きをしたところで、ホテルにたいへんな忘れ物をしたことに気がついたのだ。 一行四人、ホテルにとんで…
時には昔の話をしようか。 紅の豚 - 時には昔の話を - YouTube いつもだけど。あの時代が戻ってくれないかと待ってる。 Diana Ross - i'm still waiting TOTP 70s - YouTube 間違えてるし。これ70年。 Courtney Pine feat. Carroll Thompson - I'm S…
枕 いきなり引用では収まりがよくないのでアル・カンパニスの名著を紹介する。これと海老沢泰久の「野球をかえた1冊の本」を読めば、気分は監督就任を要請された川上哲治である。 ドジャースの戦法 作者: アル・カンパニス,内村祐之 出版社/メーカー: ベース…
野球雲 BASEBALL CLOUD。ごくまれにボールパーク上空に現れる雲。BASEBALL CUMULUSと呼ぶ地方もある。形が積雲(cumulus)に似ているから。発見者は19cのBase-Ballogist, RL Centerfield。近年、出現例が少ないのはナイトゲームが増えたことと関係あり。B.B.…
「歴史を感じる場所」 #地元発見伝 茅ヶ崎市, 神奈川県 地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝」 少し前の写真を整理していたら出てきたので紹介したい。 右奥に見える幾何学的なフォルムが印象的な日の当たった白い建築物は何であろうか。 迷える子…
向田邦子の傑作は「父の詫び状」だなんていってるうちは学校教科書から出ていない。あれは名文だが「かわうそ」には敵うまい。「だいこんの花」「寺内貫太郎」「森繁の重役読本」「隣の女」。「父の詫び状」に惚れたのなら他の全作品を読むであろう。読まぬ…
平野謙(評論家)は思想的にも人間的にもいろいろと問題のある人物のようだが、その解説はすばらしい(ようだと用心深く断っているのは同時代として知らないためである)。とりわけ藤村(島崎)、高見順、松本清張に寄せる平野の解説はさながらザトペック=…