2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧
西本幸雄と青田昇が史上最高の外国人選手は誰かという話をしている(われながら何という導入だ)。 西本「オレはスペンサー、マニエルだと思う」 青田「それはもう、スペンサーやわ」 文藝春秋『Number』173号(1987/6)「最強の助っ人は誰だ!」P.36 初秋 (…
「なぜ、前借りが必要かというと、遊びですね。じつによく遊んだ。中洲で飲んでいるでしょう。ファンが集まってくる。そうすると、ファンが飲んだ分まで選手が払う。今とはちがいますね。今は、おごってくれそうな人としか酒を飲まないでしょう。昔は逆だっ…
金玉医者 立川談志 - YouTube 2002年2月20日は(いま改めてこうしてみると記念碑のような美しい並びをしている)その男の子がその場所に降り立ったときの日付である。 男の子は病気にかかっていた。とてもむずかしい病気だ。 そこに、心を病んだひとりの医師…
「Number」270号(1991/7)はタイガース特集である。昔のNumberはときおりタイガース特集を組んでいたから、嫌いなりに愛想を尽かす気になれなかった。この号も相当に気合が入っている。この前は長い記事を書いた。今回は短く1点だけ紹介する。 ―なるほどね…
今週のお題「秋の新○○」 ここ半月のあいだに2人の方から「旦那の弟の初めてできた恋人が」「結婚を考えている彼女が」『創価学会だと打ち明けてきたんだけれどどうしよう』という相談を受けた。 * むかし日本には「主義者」ということばがあって、平たくいえ…
児玉隆也の話をしたい。 ひところは気の利いた書店の「ノンフィクション」コーナーには児玉隆也の文庫本が静かに並んでいた。夭逝の作家でもあり冊数はわずかだが、「スポーツ」からノンフィクションに目を転じ、沢木耕太郎や後藤正治や佐野眞一にへどもどし…
秋になり冬が近づくと読みたくなる短編がある。たとえば藤沢周平の「玄鳥」。北村薫「空飛ぶ馬」。池波正太郎「正月四日の客」。原秀則「冬物語」(シェークスピアではない)。増田戻樹/あかね創作絵本「オコジョのすむ谷」。 オコジョのすむ谷 (あかね創作…
アブストラクト Yahoo!スポーツ テキスト速報は「も」の濫用をやめてくれないか。意味がなく、想像力の自由な発動を妨げる。もっとも、Yahoo! も悪いがドラマを求める俺たちにもつけ込まれる非はある。これからは淡い言葉遣いのものを好んで読み、球場に足を…
山際(淳司)さんは取材対象や主題として取り上げた人物のことをまず絶対に悪くいわない。悪くいわないというよりどのような対象でも取材して扱う以上は「やさしく包もうとする」のが基本である。 山際淳司という人は、まず人のことを悪く言わないんですよ。…
「記憶に残る風景」 #地元発見伝 那珂川町, 栃木県県道52号線 地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝」 前段 那須日光には飽きた。餃子も食いたくない。しもつかれは無理。 馬頭という土地柄 栃木県の日光の反対側、八溝山地のほうに馬頭町というと…
1980年 江川卓 小林繁と初対決 - YouTube 皮肉や逆説ではなくて、江川卓は野球の女神から試練を与えられた人だと思う。 才能があるのに彼は心から野球というスポーツを楽しんでいないように見える。江川が60個の三振を奪った73年春の大会の最中に僕は生まれ…
汝の嫌うものに全力で従うがいいと教唆したのは三島由紀夫である。これから沢木耕太郎批判を進めるためには大沢たかおの笑顔から初めなければなるまい。大沢たかおは嫌いではない。嫌いなのは沢木である。 大沢たかお劇的紀行 深夜特急'96熱風 アジア編…
今週のお題「運動会とスポーツの秋」 運動会のイベントで思い出にのこることといえばフォークダンスで好きな女の子の手を握り交わすこと…ではない。それもそうだがそんな話はここではするものか。 昼食休憩時に地面が長く揺れた。会場は騒然となり、拡声器か…
今週のお題「憧れの人」 少し時間があるので今日はいつもの「やさぐれスポーツ・ノンフィクション論」とは別の話を書く。口調は同じツンデレ調だが気持ちは違う。でもツンデレである。 僕(1973-)はオイルショックの年に生まれた。厚生労働省が1980年頃の食…