illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

おれのくーちゃん

ロフトで寝ている。冬、春、晩秋は。夏は無理でござる。しかし夏以外にロフトで寝ないのは惜しい。それくらいには快適な空間を作った。ベッド、Y字の衣服の吊るし、ねこさまのダンボールx2、お手洗い用の砂場x1。

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そこに、概ね毎晩、3:39頃にくーちゃんがお出ましになり、「ふにゃーん🐾💗」と鳴く。正確には、まず下で鳴いて、おれが身を起こし、くーちゃんが梯子を上る音を待つ。おれは「おれのくーちゃんだ😺💗」と確信し、くーちゃん様を待ち受ける。

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下には、はなちゃんとみーちゃんがいる。上にはおれとおれのくーちゃんがいる(しかいない)。くーちゃんはここぞと甘えてくれる。下ではくーちゃんはお姉さん的に振る舞う。あまり身を動かさないし、おもちゃには反応するが、過度に何かを示すことはない。

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それが上(ロフト)では全身で甘え(てくれ)る。そのことに最近ようやく気づいた。(砂遊びのポーズ。伸び。円を描く歩み)x3。なでるのが間に合わない。くーちゃんはわかっているのだ。これはたまたま下で撮った写真だが、たとえば、こんなふうに。

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おれはくーちゃんのうしろ頭をなでなでして、「くーちゃん、下でごはん食べよう」と声をかける。ふたりで先を争って梯子を下り、おれはくーちゃんのお世話をする。

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よくウェブでは、ねこの感情表現についてだとか、「ねこには表情筋がない」だとかの、安い単価のライターとやらが書いて垂れ流した記事を見かける。ほぼ、まったくの嘘、嘘というのに差し障りがあるなら、作りごと、押されて、流されて書いた何か、といっていい。ねこさまと和解した下僕なら、全員がそのことを知っているのでは。

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全身で、耳の先から尾の先まで、とても繊細な表現で彼ら彼女たちは「何か」を伝えてくれている。それを見逃してしまうのは、惜しい。

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まあ、櫻井工務店は野暮を重々承知の上で。

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Mr.Children 「Sign」 MUSIC VIDEO

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おれのくーちゃん。

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