みーちゃんが、すごい(暇さえあえば)構って、遊んでほしがっていて、もうべったり。PCデスクに向かっているときはキーボードの手前で身をすくめ、足元に香箱を組んで、ときおり足を爪でちょいちょいする。
喉をごろごろ鳴らしてくれる。「遊んでほしい」の尻尾をする。
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おそらく、くーちゃんが一番で、自分はその次という察しと遠慮がある。その隙を問答無用で突いてくる。突いてくるときには自分が唯一圧倒的の一番さんだ。
その様がかなり熱烈なので、思うところはないではない。時間的空間的物理的な制約が、下僕といえど、ないわけではない。どうしても付きまとう。
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しかしその圧倒的なアピールにおれは思い直す。改悛した。みーちゃんがおれに構ってほしがらなくなったときのことを想像してみる。「おれは猛烈に後悔するのだろう」と思う。ふさふさのもふもふを、なでて差し上げる。
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いちどは里子に出されたが、その熱烈のあまり、里親が持て余して、譲渡会に戻ってきたと聞く。
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頭がよく、場を読み、遠慮すべきところはして、しなくていいところと見極めたらデスクに乗り、動かない。強引に、生の倦怠を切り開く。おれのみーちゃん。