illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

おれのはなちゃん

おれのはなちゃんが12月30日で推定満7歳を迎えた。

おれのはなちゃんがおれのはなちゃんになるまでのいきさつのころから、ホマレ姉さん(id:homare-temujin)はご覧になっていたことと思う。その、はなちゃんが早(はや)7歳。

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相変わらずのシャーシャーさんで指1本も触れさせてくれない。おれのくーちゃんを返してくれないことも多い。

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おれがPCデスクで背を向けて書き物をしていると、一番遠いキッチンの観音開きの前に――寒かろうと、寒いことのないようにと――設置した「ほかほかのわな」から様子をじっと眺めて、少しでもおれが腰を起こす気配を見せようものなら、いそいそと立ち上がる。そして幕で覆われ、容易には手を出せない(ことを熟知、知悉している)ケージに急ぎ足で潜む。

おれのはなちゃんはさすがである。

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あるいはまた、おれがキッチンで洗い物や刃物を扱っているときには、これもやはり背後に離れたねこタワーの最上部で、ここぞと身を伸ばし、背を投げ出す。もぞもぞしている。互いに(!)音でだいたいわかるので、振り返ると、動きを止め、目を見開いて緊張を走らせる。

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おれはおれのくーちゃんを愛しており、みーちゃんもかわいくて仕方がない。そしていつまでも打ち解ける気配のないはなちゃんを、改めて、うちにお迎えできてよかったなあと、感慨が胸を走る。

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ときにわが同士、はなちゃん姫よ、キャットフードをこれまでの「6歳までの」に加えて「7歳からの」も買い揃え、粒の小さい7歳+ものをブレンドしてお出ししているのはお気づきのことと思う。然るに姫、「6歳までの」の噛み心地がたまらないのか、7歳+には向かず、むしろくーちゃんとみーちゃんが小粒の味を覚えてしまわれた。

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はなちゃん、長生きしてね。長生きしてな。おれ、はなちゃんのこと(いましばらくなら)触れなくて構わないから。