窓辺の特等席でくーちゃんが身を丸めてお昼寝をしていたので、
「くーちゃん、さむくないですか」
と、下僕は眠りを邪魔しないように声をかけた。
くーちゃんはそのまま眠りを続けた。
今年もまた「ほかほかのわな」を用意した。
昼食に外出して戻ると、くーちゃんはそちらへ移っていた。
夜になる今時分まで、ずっと満ち足りたように寝息を立てている。
下僕は誓いを立てた。
来年は、くーちゃんに尋ねることなく、
「くーちゃん、秋冬の準備ができたよ」
と、声をかけてあげられるようにする。
写真は、4年前、2016年10月末のはなちゃん。