初詣はいつでもいいものです。
Wikipediaにもあるように元々は年籠りです。講みたいなものですね。
これも出典に当たらずにWikipediaの平山昇さんの説そのままの手抜きですが、初詣が明治の鉄道網敷設から広まったというのは、現在でも実質的に制御や規制をしているのが鉄道各社であることから頷けます。
しかしながら、鉄道会社が熾烈な競争の中で自社沿線の神社仏閣をめいめいに恵方であると宣伝し始めたため、やがて恵方の意味は埋没した[13]。大正末期以降、関西では方角にこだわらない「初詣」が正月行事の代表として定着した。
ここなんか非常に興味深くて、恵方が「参り」「詣で」から「巻き」に変わる一側面を的確に活写していると感じます。初詣も、何かこう、ピロピロとか豆の鼻飛ばしとか、物理移動に拠らない、「個プラス道具立て」の商品企画なり仕掛けなりを電通がやればいいんでねえかと思いました。知りませんけれど鬼滅の刀を振るとか? マニ車を回すがすでに祖型として存在するのでどうなんでしょうですが。
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話を戻しまして、1月中に足を運べば初詣です。初鰹とか、ロッテの初芝とか、ざっくりでいいと思います。47都道府県、分散詣ですればいいのでは。ちなみにこれ、自民の一派が家父長制復活をご所望なら、前明治の伝統として家長に年籠りをやらせるんでしょうか。
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あるいは年末の政治家のパーティがどうしてもやめられない(どうにもこうにもやりたくてたまらない)理由は、年末は家父長の号令でどこか一箇所に集まって祈ったり念じたり集まってお金を分け合ったりする古来の講文化のDNAしぐさが生き延びているのかと想像を逞しくしたくもなりました。
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追伸です。一般参賀とりやめなんですから初詣は逆賊です。年籠りと初日(はつひ)前の詣ではまあ許容。その意味で夜が明け日が上ってからの詣でが閑散というのは案外みなさん皇室に信を寄せている観があります。これを放ちたくて書きました。僕の初詣は2月20日です。かしこ