2017-11-27 くーちゃん じゅうたんの稜線の向こうから ダンボールの丘をこえて くーちゃんがやってきてくれる 初めて会った日もそうだった ミルクボランティアさんの家で あれは畳の海原を 小さくて元気な身体で 僕に向かって 僕の迎える両の手を ふにゃふにゃと 柔らかくすりぬけて 越えていって くーちゃんは僕が困ると いつも ふにゃあと 駆け寄ってきてくれる そして幸せを置いて また元の場所へと 僕の好きだった人は みんなそうやって 僕を守ってくれた くーちゃん