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ああ志ん生になりてえなりてえ…って思い詰めてたら、帰りの総武線で座ったまま寝ついちまったらしい。
ああ、いちどでいいから、志ん生になりてえなあ。
— nekohanahime (@nekohanahime) 2017年7月16日
夢ん中に師匠が出てきてくださった。
-あれま、なめくじの師匠じゃないですか。こんちは
「おう。お前さん、俺になりてえんだってな」
-はい。でも、師匠のお許しはなかなかむつかしそうですね
「いいよ」
-え?
「いいってんだ。なっていいよ」
-本当ですか。ありがてえ。ありがとうございます
「俺でよけりゃあ。好きなだけおなりよ」
-いえ、一度でいいんで
「何だいその言い方は」
-実はその、二度目三度目は決まっておりまして
「俺じゃねえのか」
-えへへ
「誰だいそいつは」
-黒門町の
「やな野郎だね。俺を目の前にして黒門町だなんて」
-噺は、志ん生師匠がいちばんなんで
「そうかい。そう云ってくれたら、少うしは嬉しいね」
-噺と、酒と博打はこりゃもう師匠に敵う方はいない
「それでも黒門町になりてえんだな」
-ええ。その、こっち(小指を立てる)のほうで
「それだ。さすがに俺もそれだけは敵わねえ」
-でしょう。それでまた四度目には師匠んところへ噺のおさらいに戻ってくる
「ん?」
-どうしました
「それじゃあ何だか俺がちょいっとかわいそうだ」
*
ふなばしーふなばしー
*
そこで目が覚めた。
ああ、志ん生になりたい。60歳までには、何とか、すがりつきたい。