illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

おれの好きだっためぐちゃん

夕方の続きだ。惚気でもある。増田でやれってか。

やらん。自分とこでやるのさ。

おれは、ぼちぼち外大あたりを出て地元に戻って栃銀に入るか、農業短大を出て家業を継いで植木屋になって、初恋の人と結婚する人生がよかった。

ってfbでいったらめぐちゃんは、

その話、100回くらい聞いたわ。

続けて、

でも、素敵ね。

っていってくれるのさ(100回は話していないと思う)。

それで話はこれでは終わらん。

(おれ)君、小説家になる夢はどうしたのよ。ケーキ作ってあげるから、がんばって。 

おれは謝る。

(中学の)修学旅行のとき唐突に告白したりして誠に相済まなかったでござる。拙者そのことを生涯の悔いとしております。

(これは50回くらい謝った気がする)そうすると、

悔いって何よ。あのときは、びっくりした。ぜんぜん知らなかったから。

*

「好きになってよかった」という歌があるけれど、地元の学校から切り離されて街中に出て行って(出て行かされて)、間違っていないなかったなって思うのは、彼女、めぐちゃんと出会うことができたから。

そしてこれは彼女には伝えていないのだけれど、後年、藤沢周平の「蝉しぐれ」で、人間関係も舞台装置も重なるところはあれ、大きく異る筋書きではあるのだが、それでも重なる部分はあり、中央を目指し、立身出世を目指し、何だったのかなあと、まだまだ、がんばらないとあかんなあと思うのでありました。

蝉しぐれ (文春文庫)

蝉しぐれ (文春文庫)

 
好きになって、よかった

好きになって、よかった

 

(おれの写真を、ときどき、見ていてくれるらしい。)

dk4130523.hatenablog.com

おれのくーちゃん

買い出しから帰りつくころ

 

買い出しのあいた

つぶやいていた

くーちゃんへの思いは

心地よい汗となり

夜の寒空に吸われてしまう

 

部屋の鍵を開け

デスクのほうを見やる

 

出かける前に

用意していった

チェアの上

チェック柄のブランケットの上から

くーちゃん

見返り美人

 

すりすりすると

目を細めて


おれは

水を換え

取り外したchromebookから

 

くーちゃんの邪魔をせぬよう

離れて

sshを叩く

備忘 - 偉大なる柳沢慎吾について

柳沢慎吾の80年代末といえば、ねるとん紅鮭団の「ごめんなさい」「あばよ」であろう。あるいは「ふぞろいの林檎たち」だろうか。

*

しかし私はいまさらだが今日どうしても記録に残しておきたい芸を見た。

www.youtube.com

他にもいくつかある。

私は柳沢慎吾をどちらかといえば負けの側に見ていた。そのことの不明を恥じて詫びなくてはならない。

トーク番組では、高田純次ルー大柴江頭2:50などと同様に最初はテンションが高く暴れているが、出番前の楽屋からずっとハイテンションなために最後には疲れてテンションが低く人の話を聞かないことがある。なお、関根麻里はタイプの似ているこの2人を「理想の男性」に挙げている。このことについて関根勤は「おれの育て方は間違っていなかった」と述懐している。

柳沢慎吾 - Wikipedia

いまもっともライブなりディナーショウを見に行きたい芸の持ち主。若山富三郎も、山城新伍も、シンゴちゃんのことは大好きだったろう。

いま、お嬢を誘って柳沢慎吾のライブに連れていく算段を立てているw

おれのくーちゃん

夜中
目が覚めて
身を起こすと

それまで喉奥につかえていた
Pythonのコードが
なぜかひらめき
デスクのほうへ

チェアに
身を丸めたくーちゃん
下僕はしゃがみ
振り返り
温度計で23度を確かめ
ふたたび目を戻し
かわいいおでこさんにすりすりして

いま
ソファベッドに
戻ってきたところ
午前2時20分

おれのくーちゃん

おれは小さいころから肩たたきだけはうまくて

叩く人揉む人に口々にほめられて大きくなった

*

あるとき親戚のおばさんからコツを尋ねられ

  • 「力を押し付けないこと。反対方向に逃がすこと」
  • 「当たった瞬間に一瞬引くこと」
  • 「グーでもパーでも指1本でも数本でも必ず遊びの空間を作ること」
  • 「ピアノの伴奏に似ている」
  • 「リズムに変化をつけること」
  • 「叩いている自分が飽きないこと」
  • 「手首、指の付け根、関節、指先がつながってしなやかに動くイメージ」

ほか7歳頃のおれは説明をしたのだが

尋ねたおばさんは「才能ね」というばかりだった。

*

育て方がうまかったのだと思う。

ばあさんもお袋も

(本当に気持ちがよかったのだろう)

「気持ちがいい」「本当に上手」

お袋などは「子宮に響く」「あなたはこれだけは才能がある」

といってほめてくれた。

*

いま、みーちゃんが味を覚えてしまったようだ。

おれのくーちゃん

テーブルの上で

くーちゃんが待っている

おれは中腰になり

くーちゃんの額の高さから

少し低いところまで

頭を下げて

待つ

 

目を細めたくーちゃんが

額をすりすりと寄せてくれて

そのまま二人は停止し

温もり

「目に入れても痛くない」

とはこのことだったかと

意を改める