どうしようもないですね。救いようがない。雰囲気と我田引水で記事を書いている。
ああおとうとよ 君を泣く 君死にたまふことなかれ
末に生まれし君なれば 親のなさけはまさりしも
親は刃をにぎらせて 人を殺せとをしえしや
人を殺して死ねよとて 二十四までをそだてしや
(船橋海神訳)
ああ弟よ。君(のこと)を(声を出して)泣く。弟君、戦死なさってはいけません/明治大君のための死を(旅順で)頂戴することはありません。
末の子に生まれた君のことだから、親の(かける)情は(上の子=私たちにかけるものよりも)優ったけれど。
その親は(弟君に)日本刀を握らせて人を殺せと教えましたか。
人を殺して死ねよといって、(数え)24歳まで育てましたか。
どうしたら、記事に表れたNHK記者、大阪放送局の小野明良の筆致が与謝野晶子から出てくるのか、まったく理解できません。
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「君死に給ふ」がポイントです。「君死(に)」というタームが当時(1904)にあったかどうか調べ切っていませんが、「天皇大君のために死ぬ」がかかっています。そう読まれることを許容して踏み込んでいる。たりめーですよ。与謝野は天才です。同時に、弟に「給う」という敬語をかけている。「なさる」という敬意と、「(天皇大君のために死ぬことを)いただく/頂戴する」の給う(いわゆる謙譲語)が掛けてある。
「弟よ、明治大君のための死を(旅順で)頂戴することはありません」「親はそんなこと教えていないでしょう」「姉は小さい頃からいままでずっと弟君のことを大切に見ていました」ということをさらっと隠微に歌っている。
だから、大町桂月が反応したんです。
>>1 の姉です。このたびは弟が旅順で命の危機にあると知ってスレッドを立てました。
そういう歌。やれやれです。高須克弥逮捕💕