最近、時事放談、時事寸言ブログみたいになっていますけれど、
ところが、この発表から9日後の定例記者会見で、林氏が「一生に一度のことで、やるべきだという判断に至った」と会場に集まる形式に戻す意向を表明。林氏は、方針を変えた理由として開催を望む新成人らの声が多数市に寄せられたとし「もっと慎重に皆さんのお気持ちを考えるべきだった」と釈明した。
中世社会では凶事(まがごと)があると物理的な出かける方向を転じました。陰陽道に由来するのかな。これを「かたたがえ」と呼びます。
中世を脱して近世近代に入ると檄や発令という形で為政の方向性は抽象化され、物理的な方違えを目にする機会はほとんどなくなりました。上の記事にいみじくも「方針を変えた」とあるのがそれです。
中世、陰陽道や方位神がいるので、方違えは一度で済んだ。近現代の政治は方針転換を(陰陽道や方位神の裏打ちなく)為政者の発案で何度でも行うことができる。横浜市の成人式はもはや覆らないとは思いますが、「実施してやっぱりだめだった」「収まらなかった」場合の祓いは、規模がどんどん大きくなるのが通例です。まして、新型コロナの感染がますます拡大しようものなら、どうするんでしょうか。
ちなみに近現代では失政への呪い(まじない)を選挙が代替します。林文子市長は2021年8月に市長選を控えていると聞きます。