大変に心に響くものがありまして、自民党のインチキ保守の連中が喜びそうな説話にして訳すのは心苦しいのですが、こういう手紙が読めるという感激が優りますものですから、小泉純一郎に、今後、二度と、曖昧な精神で米百俵などと抜かさせまい、高須克弥逮捕であります。貴君らがほしいのは百俵ではなく濡れ手で粟の百票。
上杉鷹山は「農作業手伝ってくれた親切なお侍様にあとでお礼のお餅差し上げたいのでどこ持ってけばいいですか?って聞いたらお城に持ってきてって言われたので持ってったらその人お殿様だったのでおったまげたし褒美もらった」という農民の手紙が本当に残ってるのですごい。
— 幣束 (@goshuinchou) 2022年3月20日
調べて、読みました。ときに、一読して何というかその、こういう声が聞けるというのは、何でしょう、森鴎外「渋江抽斎」のあはれに通じるのかもしれません。ヒデヨさんはほんとうにびっくりして(たまげて)、うれしかったのでしょう。
- 一トフデ申シ上ゲマイラセ候アレカラオトサタナク候アイダ
- タツシヤデカセキオルモノトオモイオリ候
- オラエモタッシャデオルアンシンナサレタク候
- アキエネノザンギリボシシマイユーダチガキソウデキヲモンデイタラ
- ニタリノオサムライトリカカツテオテツダイウケテ
- カエリニカリアゲモチアゲモウスドコヘオトドケスルカトキイタラ
- オカミヤシキキタノゴモンカライウテオクトノコト
- ソレデフクデモチ三十三マルメテモツテユキ候トコロ
- オサムライドコロカオトノサマデアッタノデコシガヌケルバカリデタマゲハテ申シ候
- ソシテゴホウビニギン五マイヲイタタキ候
- ソレデカナイヂウトマゴコノコラズニタビくレヤリ候
- オマイノコマツノニモヤルカラオトノサマヨリハイヨーモノトシテダイシニハカセラレベク候
- ソシテマメニソタテラルベククレグレモネガイアゲ候
- 十二かつ六か
- トウベイ
- ヒデヨ
- おかのどの
- ナホ申シアケ候マツノアシニアワヌトキワダイジニシマイオカルベク候
- イサイショガツニオイデノトキハナスベク候
一筆申し上げます、あれから音沙汰なく、その間、達者で稼いでいるものと思っております。私たちも達者でおります、安心なさいますよう。
秋稲の散切り干しを仕舞い、夕立ちが来そうで気をもんでいたら、二人のお侍が通りかかって手伝ってくださった、帰りに、刈り上げ新米の餅を差し上げます、どこにお届けすればと聞いたら、お上のお屋敷北の御門にいって(話を通して)おくからとのこと、それで福田餅三十三個を丸めて持って行きましたところ、お侍どころかお殿様でしたので、腰が抜けるほどに驚き果てました。
そしてご褒美に銀五枚を下さいました。その銀で家内中と孫に残らず足袋をやります。お前のところの子マツにも足袋をやるのでお殿様からの拝領ものとして、きっと大事に履かせてほしい。
そうしてまめに育てて下さるよう、くれぐれもお願い申します。
師走六日
トウベイ
ヒデヨ
おかのどの
なお念のため、マツの足に合わないときには大事に仕舞って置いてください。委細は正月にお出でのときにお話しますから。
*
心が洗われました。高須克弥逮捕であります。