糸圭秀実のこと

存命の日本の文芸評論家ですごいのはだれかと問われたら「反文学論」の柄谷行人と「文芸時評というモード―最後の・最初の闘い」のすが(糸へんに圭)秀実と答える。柄谷はどこかよそのほうへ行ってしまった。すが(さだやす圭みたいで迫力でないなあ)のどこがすごいか。昭和(中後期)文学を見通す目の確かさである。 俺…