illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

おれのゆで小豆

staubで小豆を茹でて餡を練った。

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これが信じられないくらいに甘くてうまい。砂糖の分量は世に流布されるグラム数から3割方、減らした。それでもこんなに入れるのかとおっかなびっくりしながら入れて溶かした。夕べ、冷える前に味見をしたときにはさほどでもなかった。いい甘さに仕上がったと思った。水分がまだ見た目にわかる程度に残る。

今朝、起きて、少し火を入れようかと思って蓋を開けたら、そうか、そういうことだ。水を吸って膨れるんだ。浸透圧がどうなるのかは知らないが、甘味成分も小豆の側に寄るのではなかろうか。

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ほんの少しでいい。これ以上は無理。べらぼうに甘い。おいしい。われながら何とよくできた。これ以上をパンに乗せたら、罰が当たる。理が通らないという意味で無理。もったいない。畏れ多い。こういうときに昔の人は神(棚)に供え、祀ったのではあるまいか。

糖は上白糖ときび砂糖を半分ずつ。世にいわれる7割量。湯に溶いて、しっかり混ぜてから、ゆで小豆の茹で湯を減らして、そこに静かに注いでいった。40年くらい前に、お袋が、ばあさんが、夜の台所に立ってしゃもじ(木べら)を回していた姿を、思い出す。あのときも、何ともいえないいい香りが、匂いが、していた。その様子を何のことのない、当たり前のことと思って、おれは育った。