北条裕子「美しい顔」のテキスト解析と批評に着手しました。
公開するかどうかは後ほど考えます。本作は約76,000字。Word A4標準の書式で50ページ強に収まります。恨みもなにもありません。ただ、この批評の行為に自分が耐えられるかどうか試してみたくなりました(それにどうせみなさん読まないんでしょう?)と、いいながら1ページ目で耐えられそうにありません。
青年はジーンズをはいていた。青みの強いジーンズだった。ジーンズはそろーりそろりと動き、止まる。そしてシャッター音。また、そろーりそろり、止まってシャッター音。青年の動きが社交ダンスをしているように見えた。ダンボールでつくった私たちの家の通路をゆっくりと練るように歩いている。優雅なダンスだ。ジーンズはけっして音を立てない。
僕の知る芥川賞(候補)作品ではないようです。あざとい擬態、平仮名「はいて」「つくった」「けっして」亜流の江國香織といった趣きに、早くもいっぱいいっぱいです。一部分だけを取り上げて作品を云々しているのでないことはこの先の記事で(どこまで続くか判りませんが)自ずと明らかになるでしょう。今朝の公開から4回読みました。ぼくえらいです。テキスト解析は形態素です。
あと講談社さん北条裕子さんの例のPDFのパスワード簡単にはがせちゃうからやり直したほうがいいよー。
— nekohanahime (@nekohanahime) July 5, 2018
出典:
http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2018/180703_gunzo.pdf