たまには、ひとり語りではなく、お題を。
アイデンティティを問い直すことって、あるじゃん。大人になったって。どこまで掘り下げて、どこを自分の出発点にしますか。僕は渡辺美里「My Revolution」です。
発売日91年7月になってるけど実際はそんなことなくて、86年の7月です。おれ(13)が初めて小遣いで買ったCDだからね。忘れるわきゃない。小室には基本的に「一生Get wild and toughやってろ」以外の感想をもたないが、これ(My Revolution)だけはだめだね。否定のしようがない。ていうか川村真澄か。川村真澄ったらクボジャーやね。
無条件で正しいんじゃないか。これ聞いて岡崎京子方面にいくやつはきっと行く。おれは行ったさ。
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で、10年が過ぎる。唐突なんだけど。
夢なんて成就しないじゃん? つらいよねえ。おれ(23)。夢のとば口だったけどさ。夢がかなわない予感はそりゃしたよ。でも好きだったんだよ。わるかったな。だれが? 何が? 結果、半端な夢のひとかけらが好きな人を傷つけていくことを知るのもこのころ(2001年:おれ28。初夏に離婚届を練馬区役所に出した)なわけで。
さらに10年たって震災で、地震前のいつだったかな、スポーツクラブで(あそこは倒壊したから震災前だな)Salyuと桜井を聞いて「けっうそくせー」とひたすら泳いでいた。震災後にも、いっとき、「こだまでしょうか」と同じ時期に商店街でかかってた記憶がある。
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どこに行くんだろうね。悲しみを、自分ひとりで癒しながら、たやすく泣かないで、明日を変えたいと思ってはいるんだけど。
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そんなわけで、楽曲にのせて、増田のみなさんも、そうでないみなさんも、これは自分の半生を規定しているなあという楽曲があれば教えてください。よろひくおねかいします。
かしこ(おっさんだけどな)