[Yet another] Google Fuchsia OSをRaspberry Pi3で動作させる方法(後編)
先に上げた前編に対する、後編です。
Puttyのインストール
大先生のところから適当にやってください。すばらしいソフトウェアです。
PuTTY: a free SSH and Telnet client
ちなみにPuttyじゃなくて他の(例、わたくしのばあいRLoginやPoderosa)でも動かした感じ行けるっぽいですけど、Puttyがいちばん楽でした。(1かいめの記述)
SDカードのすっからかん化
すっからかんにします。すばらしいソフトウェアです。おわかりかと思いますが別に毎回すっからかんにすることはありません。やばいと思ったらしてください。やばくなければファイルを削除するか最新のもので上書きすればOKです。
SDカードのフォーマット
FAT32でいいと思います。公式ドキュメントには何も書いてないですがわたくしはFAT32で問題なく動いています。
ファイルのコピー
ExplorerでSDカードを開いて、先の手順でダウンロード/解凍/md5チェックを行ったはずの4ファイルをコピーしてください。
- bootcode.bin
- config.txt
- kernel8.img
- start.elf
SDカードの差し込み
Raspberry Pi3に差し込んでください。
ピンをつなぐ
ラズパイに千石電商で購入したケーブルのピンをつなぎます。素人さんに贈るポイントは4つです。
- 赤いケーブルはつなぎません。浮かせておいてください
- SDカードの差し込み口を右側にした、外側(手前側)の、右から3ピンめから
- 黒、白、緑の順に差し込みます
- 電源はまだつながない(これ重要。この程度の電流なら事故にはなりませんが)
配列のビジュアルは、こちらがたいへん参考になります。
6(黒)、8(白)、10(緑)です。
公式さんの最後にもそう書いてあります。
USBケーブルを母艦に差し込む
差し込んでください。
ドライバのインストールが(初回差し込み時のみ)始まります。
終わったらデバイスマネージャを開いてポートがCOM3なのかCOM4なのか確認します。5かもしれませんがまあ今日のふつうはそれはないでしょう。だいたい3か4です。覚えておけ。
Purttyの設定
設定は3か所です。
- COMx(わたくしの画面では今回COM4)
- Speedを115200
- Connection TypeをSerial
そしたら、Sessionに適当な名前をつけて保存しておくとよろしいでしょう。
ちなみにPuttyじゃなくて他の(例、わたくしのばあいRLoginやPoderosa)でも動かした感じ行けるっぽいですけど、Puttyがいちばん楽でした。(2かいめの記述)
COMの番号は困ったらデバイスマネージャに訊いてください。
つなぐ
以下、ようやくつながりになります。
Puttyを開く
上の画面でいうところの[Open]をクリックします。画面は漆黒のままです。
Raspberry Pi3に電源をつなぐ
電源供給はmicroUSBのほうです。GPIOの赤は浮かせたまま。
つないだときの成功パターン確認は1点です。
- 電源ランプが緑色で1回点灯して消える
ちなみにこのときHDMIしておくと昔のPongかPC-8001かというカラフルな豆腐とキャラクター(文字)たちからなるコンソール画面を拝むことができます。ありがたき。ははー。
ただどのみちキー入力はできずPuttyからになります。ですから興味ある人は記念に見ておくくらいで十分です。そのうちキーボード入力にもぺもぺもすることになるでしょう。仕掛けが整ったら勝手にしゃべりますので期待はしないでいてください。
(2016/12/24)確認不十分でした。訂正します。キーボード切り替え機をかますとだめなだけで、キーボードのUSB直接接続からの入力ができることを確認しました。
Puttyに目を移す
ここまで首尾よくいっていれば起動時の謎の文字列がぺもぺもごえーと流れます。
[Enter]キーを1回押して、lsから始めてみましょう。
よかったですね。このキメは、ああ、こういうふうに使うのだと大して深くもない感懐におそわれています。
わかんないことがあったら
わかんないことがあったらTwitterでねこちゃんを探して話しかけてみてください。では。
追伸:Raspberry Pi2対応にかんして
公式ドキュメントにはどこにも書いてありません。id:netcraft3はあきらめてください。
追々伸:なんで書いたか
なにより、Qiita方面にばしっとしたものがなかったからです。
あとFuchsiaの日本人によるデイリービルドの仕掛けを見たことがなかったので。がいじんでもまだみたことない。
それからわたくしかつて15年ほど前にBeOSの開発にも少々手を染めており、Travis Geiselbrecht大先生がなさっているという話ですのでこれは期待できる。
Travis Geiselbrecht's Home Page
大先生に、ささやかな1つめの恩返しの気持ちでござる。うむ。(シャーするアライグマたんかわいい)