知ってる人が沼に浸かってる気がする。
それで急に話変わるんですけど(笑)、九尾さんのこの記事。
ほんとおっしゃるとおりで、近代の平等思想をある程度まで推し進めると「世界にひとつだけの花」が出てくる契機があるんです。星占いなんかが典型的で、だれもがみんな、平等に尊重されるべきで、運勢はだれにでも自ずとめぐってくる。そのはずだ。んなわきゃないんですけど。
そうなると、「人事を尽くして天命を待つ」必要があったのが、人事を尽くす必要すらない。そもそも、ひとりひとりが大切なOnly Oneですから。ただ、待てばいいことになります。気に入らん。
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もうひとつ気に入らないのは、それをOnly Oneの野郎どもが歌ってることです。君らは確かにOnly Oneだろう。だがおじさんは知っている。君らじゃない。彼らの中にOnly Oneがもしいるとしたら、森君です。
そんなわけないんです。そんなというのは森君ではなくて、Only One思想のこと。死に物狂いで、石にかじりつくようにして、No. 1を目指す。その結果、至らなくとも、誰かが「もういいんじゃない。君はOnly Oneだから」といってくれることが、そうだなあ、200年に1人くらいはいてくれるかもしれない。それを、毎日毎日、僕らは鉄板のぉ、じゃなかった、君は世界にひとつだけの花と、日本人がこの20年、相互洗脳している。といったらいいすぎかもしれませんが。
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id:kinako222 さんも、id:coconoo さんも、Only Oneの独特の風合いが出てくるまでには、SMAPの歌なんかではカバーできない、紆余曲折や創意工夫や、いろんなことがあったんだと思うんですね。それを、id:kinako222 さんは軽く見せてくれるし、id:coconoo さんは、たまに苦みを効かせて見せてくれる。すごいなあと思います。
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あれ、沼のしいたけ、たまに灰汁をとる必要ないのかな。きれいなしいたけだから大丈夫?
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(追記)ただね、ちょっとめんどくさいのが、「道」ってありますよね。どんなことにも、(真理に至る)道がある。あの道です。あれって、江戸の儒者とかもよくいうんです。その場所で花を咲かそうねって。おえー。体制変革の契機が出てこない。次男三男はただの厄介者ですよ。支配階層にとって実に都合のいい思考方法。
と同時に、やっぱり、道はある。その道に精進することは、個人を高めるんです。「大学」「中庸」あたりからその要素はある。
人格の陶冶に努めた結果、体制変革のやむなきに至った、みたいな思想が、個人的には好きです。直近では、今上陛下。退位させて差し上げろよ、もう(´;ω;`)。