隔週で開催される東京日本橋三越そばの「ゆめネコ譲渡会」さんのお手伝いをしています。ま、いろいろ書いておきたいことはあるんですが、まずはリンクと概要、それから写真を。
僕の場合は朝9:45ごろに日本橋入りして設営準備、それから、譲渡会が終了した15:00から1時間ばかりの後片付けの要員です。普通の貸会議室です。長机と椅子があるところをねこちゃん譲渡会にふさわしいように並べ替え、ケージを配置し、ケージ内を少しでもねこちゃんたちのストレスのないように整え、情報カード、申込書、ねこちゃんをお迎えする心得、おもちゃ、トイレ、お水、ごはん、手際よくやってもやることはたくさんあります。
もちろん、開催時間内は訪れてくださった方の応接や、ねこちゃんのごはんやお手洗いのお世話などを担当します。特にお昼(ねこちゃんだってがんばるのでおなかをすかせます)と、まだ幼いねこちゃんのトイレ(下痢をすることもあります)。この2つは特に大切。
*
報酬ですが、よしあしは別にして、(僕は)完全無償です。行き帰りの交通費もいただいていません。いま「はあ↑」「はあ↓」と思いましたか。だから「よしあしは別」といったじゃねえか俺は。これだから素人は。猫が金になるわけねえだろう。その辺に落ちてんだよ。特に春と秋な。
だれかがそれを無責任に捨てたり捨てたり見てみないふりしたり好き勝手に電話かけてきたりするのを、ちゃんと責任をもって拾ったり拾ったり(愛護センターから)引き出したりするんだよ。指折って数かぞえてみたか。間に合わねえのわかるだろ。それを、手塩にかけて離乳食を食べさせて避妊手術を受けさせてだな。診療報酬を手加減してくれる先生がいたりするの。いるんだよ。そういうわけのわかんねえ人が。
譲渡会だっておっさんとおばちゃん、とりわけおばちゃんが中心で運営してるから、男手が足りねえんだ。慢性的に。日本の人口動態の問題はこんなところにも影を落としている。手伝いに、来るか? 来ねえだろ。来るわけねえよな。貴重な日曜日の朝に。どうすんだよ。「にゃあ」ってねこが自分から籠に入ってタクシー拾って降りてケージ広げて自分でおすましさんを決めてるってのか。
*
だれに怒ってんだかよくわかりませんが、まあ写真です。憂いを忘れさせるもふもふです。そもそも憂いていなかったりします。すみません。
だいもんだいにはちがいありません。かわいい。
奥にもうひとりいます。
手前ふたりが男の子。奥で頭と耳を出している三毛が女の子です。
やる気のない人たちもいます。われわれがやる気を出すのでそれでいいのです。ちなみにこれで生後1か月半くらいです。
もらいてが決まりました。この柄をホームセンターで買う(書いていて実に不愉快な日本語だ)と20万円くらいすることがあります。譲渡会なら実費(ワクチンと去勢避妊手術が主)と交通費で、3万円しません。どっちを選ぶのかと、いま俺は貴様らに詰め寄っている。
左手の茶白ちゃんは、前脚の1本が欠損しています。事故でやられちゃったのね。かわいそうに。か、な、り、かわいい。日常生活にはぎりぎり不自由がない。後脚が疲れちゃうとプルプル震えたりするんですよ。見ていて、切ない。俺らパラリンピック見て感動するわけでしょう。なんでなかなか里親が決まんないのかね。
かわいい。
里親さんがどうしても決まらなかったらという条件で、僕がバックアップ外れ1位で(なんてひでえことをいうんだ!)譲渡会の担当の方と話をしているねこちゃんです。
*
次は9月25日です。今日の場合だと、50人のねこちゃんが登場して、4割強が里親さんを引き当てました。
譲渡会は下僕がねこちゃんからスカウトしていただく場所です
— nekohanahime (@nekohanahime) 2016年9月11日
よく「男性1人暮らしは(譲渡会で)足切りにあう」といわれるそうですが、試しに、譲渡会のお手伝いから始めてみてはいかがと思う秋です。隔週で半年も続けたら、そりゃ状況だって変わってきます。
そこまでする気はない?
7歳くらいのお嬢ちゃんがお母さんと見えて俺が「ねこちゃんの寿命はいまは大切にすると20年っていうらしいよ。お嫁さんになるまで、ずっと友達でいてくれる?」って尋ねたら、「うん。うんうんうん。連れてく!」って首をぶんぶん振ってくれた。その子、帰るとき、お届けまでの1週間、ねこちゃんと離れるのがつらくて涙ぐんでたよ。