illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

季節の便り

このところ、旅先から季節の便りを出すという楽しみを覚えてしまった。

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仕事がら、けっこうな頻度で国内のあちこちを出歩く。海外は、ねこちゃんがいるので無理である。会社にも、そう申し入れをしている。代わりといっては何だが、船橋を5:30に出て羽田を経て22:00に戻ってこられるところなら、ということはつまり大まかに苫小牧から福岡までは小職の守備範囲ということに相成った。

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その旅先で、できるだけ小ぢんまりとした駅前の郵便局に立ち寄り、ご当地の季節の絵葉書を選び、ねこちゃんの切手を買い求める。はがきに書く内容は大したことはない。主な送り先は、インターネットで知り合った、数人の方。太田三郎爆笑問題太田の父親ではない)をまねたわけではない。

どちらかといえば、インターネットを介してたまたま知り合った、会ったことのない方の力を借りて、季節にことよせ(事寄せ/言寄せ)、生きた証を残すことができればと、そんなふうに少し思った次第。

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ところが、始めてみると、これがとても楽しい。いくつかの要因がある。中でも、郵便局が取り扱うはがきは、季節のテンプレート性がきわめて高い。いまでいえば、アジサイ、風鈴、アイス…これにご当地を絡めてくる。

昨日、御茶ノ水で手にしたのが、これ。

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アイスを抱きかかえる、目をあわせようとしてくれないくまちゃんに、ひとめぼれをしてしまいました。

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インターネットのこちら側にも、向こう側にも、基本的にはあんまり人はいない(数ではなく質という意味ね)。大学の研究室(1994頃)で、LC475か575とNetscapeで初めてインターネットにつないだ日から20数年、その感じ方は大きくは変わっていない。

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けれど、「この人」と思う人はいる。そういう人に、個別に、手を尽くして自己紹介をして、連絡先を教えてもらい、たまに、季節の便りを送る。そのようなつながりは、インターネットが実現した、MS PowerPointのテンプレートでは到底実現し得ない、今日の喜ばしい到達のひとつであろう。

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心の汚れてしまったおまえたちの多くは、個人情報がとかストーカーのリスクがとか、うんたらかんたらを口にすることであろう。あほめ。

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もし、いや、自分はそうではない、という人がいれば、うちのはなちゃんが連絡をお待ちしています。絵はがき、手書き、楽しいよ。