行きます。非常に興味深いお題。本に比べたら映画はあんまり見てるほうじゃないんだけど。私は猫好き、楽器(ピアノと木管)もやるおっさんです。ミュージカルいいんですよね。
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「シェルブール」よりもこっちだろってことで。ロシュフォールいいよ。ザ・ピーナッツ。こまどり姉妹。恋が明るくていいよね。切ないけど。どこかギリシャ神話みたいな仕立て。絵がきれい。カラフル。余計な説明がない。音楽ももちろん。どのシーンも絵的に見るところがある(言い過ぎかもしれないけど)。見ていて楽しい。今回見なおして、改めて思いました。フランス語の響きっていいなあ。
- ストレート・ノー・チェイサー(1988年、クリント・イーストウッド監督、10点)
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クリント・イーストウッド嫌い。しかしセロニアス・モンクに対する人間的興味はイーストウッド嫌いを超えます。
イーストウッドは硫黄島とかの方向じゃなくてこっちをたくさん撮るべき、なんて思う。モンク最高。プレイヤーとしてはコルトレーンやピーターソンに大いに影響され、多くを負う私ですが、まあ一言でいえば「人生是(明るい)不協和音」。言い尽くされたことだが史料的価値も高い、中身の詰まった貴重なドキュメンタリー。
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先ほど文句(モンクではない)書きましたが、「シェルブール」初めてみたときには震えました。途中、日本語にすると浮いた感じのする科白にところどころ「ぷっ」ってなってしまったわけですが。ほんとは9.5点くらいなんだけど、主題曲ずいぶん吹いたのと、僕にとっては戦争の影を追いかけるようになった契機をくれた映画なので、10点。
嫌いじゃないんだ。ただ、日本人は恋をこういうふうに語るようにはできていない。それでも、いまだに泣くもんね(笑)これ見ると。
- We Are The World ザ・ストーリー・ビハインド・ザ・ソング(1985年、クインシー・ジョーンズ制作指揮、マイケル・ジャクソン、ナビゲーション:J・フォンダ、8点)
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いいんですよね、今回のお題に本作も入れて。
マイケル・ジャクソン嫌い。あいつおかしいって。天才だけど。シンディ・ローパーが好きです。これ見てるとシンディへの興味関心が高まるね。はっちゃけてる。
この作品は全体的に、当時のアフリカに対するピルグリム/ピューリタン的な善意というか、そんな匂いが漂う。シンディは、いちアーティストとしてそのアメリカ建国以来200年の歴史を全身で受け止めて、歌詞に乗せようとする姿勢が伝わってくる。難しい人っぽいのに、わかりやすい。そんな感じ。登場する歌い手の中で俺にはいちばん切実に見える。あと、いまの目で見たときに切ないのは、レイ・チャールズとかがぽろぽろ鬼籍に入ってること。辛いのう。
で、まあ楽曲に負うところが大きいので映画としては8点。見た回数でいえば12点くらい。ダイアナ・ロス長生きしてくれ。I'm still waitin'. 何のこっちゃ。
- キャッツ(1981年&1998年、ディヴィッド・マレット監督、8点)
ロンドン版ね。英語で。そしてグリザベラ。劇団四季との比較うんたらかんたらは述べない。俺が述べるまでもない。普通の人よりもやや本を読んでいるおっさんとして付け加えることがあるとすれば、アーヴィング「ホテル・ニューハンプシャー」的なというか、キャッツの舞台にはあの裏手が似つかわしいと思っていた時期が、ある。
それとあれだな、テーマ曲(Memory)はサックスでずいぶん吹かせていただいた。この曲は完璧じゃ。「ロシュフォール」はちょっと難しいんだよ。「シェルブール」「キャッツ」は吹いていて楽だし、それでいて没入できて精神衛生に非常によい。
そんなわけで、ところで、ここまで持ち点55-(10+10+10+8+8)=残り9点か。うーむ、どうするかな…(実はもう決まってるけど)。
あれですわ。「江戸の夜明け」(杉良)じゃないからな。
これもまた言い尽くされた観はあるが、玉木先生の高速変拍子はお題から外れようが何だろうが、日本映画音楽史上、触れないわけにはいくまい。そして不知火お吉(江崎英子)! 俺的には、ちあきなおみと並ぶ、あの人はいまの筆頭。
うるせえ馬鹿やろう(ビートたけし)。柴咲コウに3点だ。しょうがねえだろう泣いちゃうんだから。
*
えっと、「アマデウス」とか嫌いです。「戦場のピアニスト」も、どうだかなあという感じですわ。名作はわかるんだけどね。ほんとはね、「七人の侍」オープニング「野武士のテーマ」(どん。どどど。だーでぃだ)に残りの9点というのも考えたんだけど、あからさまに違うので。
*
楽しかった。見るのと、演奏するのとでは、入れ込み方がずいぶんちがうのだなあと、今回あらためて思いました。「キャッツ」いいよ。最高。
(追記)
すまない。お題からは0点だろうが、エルビス・コステロ大変によい仕事をした。