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はなちゃんとの距離が、毎日すこしずつ近くなっている気がする。
自分でも感じるくらいだから、保護主さんやシェルターさんが見たら、保護当時からすると、きっとずいぶん違っているんだろうなと思う。
いまのプロジェクトが佳境で、朝早く家を出て、夜遅めに帰ってくるものだから、僕が不在にしている間、はな姫さまに領土をじわじわと侵食されていることは公然の秘密だ。うれしい。
夜、9時、10時台になると、デスクワークをしている僕の左手ななめ上、タワーの最上段で目を細めてまどろんでくれるようになった。
ささやかな習慣。ふと見せる柔らかい表情と、つぶらな瞳。両耳とおでこの三角形の配合を、下僕は日夜、造物主に感謝しているにゃ。