ロフトに上がる。
今日は少々厳しい仕事を(日曜なのに)やらなくてはならない。
能力値と仕事の内容からすると大したことはないのだが
やる気が出ない。
そこでおれはロフトに通じる梯子に足をかけ、顔をのぞかせた。
くーちゃんが下の床や窓辺にいないということはロフトにいるのだ。
くーちゃんはおれを認め、目を細めてくれた。
くーちゃんは下にいてもロフトにいても朝でも晩でも深夜でも
おれを認めると目を細めてくれる。
(4年前の1枚)
おれはいつも何を疑うのだろう。
くーちゃんを疑ったことは無論いちどもいちミリもいち秒も鐚(びた)一瞬もない。
くーちゃんが哲学的思索的な表情を見せるたびに
おれは責任めいたものを感じて
何かに額を擦り付けて急ぎ詫びなくてはと思うのだが
その神のようなものは
どこにも見当たらない。