せっかくブクマをいただいたので追記。
英会話のちょっとした受け答え、言い回しのひとことが意外に実践にも試験にも効く。
これらのCDの優れた点は、英語→日本語と男性声女性声を交互にやってくれるところだ。社会人で、基礎がある程度できていると思えるなら、「ビジネス」のほうでいい…のだが、侮るなかれ、「ビジネス」のつかない「とっさのひとこと」のほうにも、頻出の言い回しがけっこう出てくる。英検対策には、「とっさのひとこと」を軸に。TOEIC対策には、「ビジネス」のほうを軸にするのが適していると思われる。
(追記ここまで)
*
日本人だから仕方がない? 何をいっているんだ? おれにはわからない。おれたちには開国以来もともとなにもない。それがかれこれ160年以上を経ていまなら何だってあるじゃないか。だいたい原因は大学受験で「少なくとも5,000語レベルの英単語を一度は頭に通す努力をしなかった」「英文法然り」それでいて安直なノウハウに踊らされているからだ。
まずは桐原に頼れ。
特に次は即効性がある。
全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ)
- 作者: 瓜生豊,篠田重晃
- 出版社/メーカー: 桐原書店
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好きなほうを選べかし。自分の身の丈よりやや高いものを。買ったら(総ページ数÷次回試験までの日数×3)で、3回繰り返す日程表を作るんだ。400ページで100日あるなら1日12ページ。できるだろう? 勝海舟なんて蘭和辞書58巻を2セット筆写したんだぜ。やる気がないなら、時間がつくれないなら、TOEICなんてやめてRIZAPでも入ってればいい。
単語はデータベースをやればいい。
おまえたちはそれすら十分に消化していないのだから。やり方は同様。かつては桐原上級/即戦英単語というのがあってそれで必要十分だった。いまは古書かな?
データベース 4500 完成英単語・熟語 [5th Edition]
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データベース3000 基本英単語・熟語 [5th Edition]
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難しいのは耳だ。
耳を作るには3年かかる。歩いているとき、電車に乗っているとき、自室にいるときは、毎日BBCを流しておくといい。CNNでも構わない。おれのおすすめはBBC Worldだ。
1年聞き続けても効果は実感できないだろう。それでもめげずにシャドウイングをする。Podcastはここから選べばいい。会話も充実している。ただし本場すぎてTOEICでお目にかかることは少ないが。
長文読解は、翻訳をしろ。
オンラインでどこぞの翻訳者に登録をする。英日でも日英でも、最初はトライアルを通らないかもしれない。だがいちど指を引っ掛けた石から離すな力を抜くんじゃない。1日300円でも500円でもエントリーして訳し続ける。1日500円(30分?)で月20日稼働(キツい)なら小遣いになる。
大卒以上なら塾講師で教えながらでもいいだろう。
講師の試験はせいぜいが県立校入試問題か、センター試験レベルか、予備校でも中堅私大の過去問の焼き直しだ。どれかはできるだろう。義務教育は終えているよな?
1年、2年教えれば、望ましいのはセンター以上のレベルだが、英語ってだいたいこんなものかという骨子格子が見えてきて欣喜雀躍することがいちどはあるだろう。
TOEIC対策に絞りすぎるな。英検2級以上をまず着実に取れるか?
取れんだろう。なぜなんだ。英検(準)2級以上は、学ぶ目があれば、なかなかのわるくない出題意図がそろっている。
試験内容・過去問 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
足りない? おまえたちは何のためにわるいインターネットに入り浸っているのだ。
Wayback Machineでいまなら2012年まで遡れるんだぜ。
本当はTOEICだろうが何だろうが英語の学習方法なんて多く語ることはないはずなんだ。ないんだよ。ない。ないったらない。単語を片っ端から覚え(10,000語で十分だ。東大でも)、熟語や言い回しや構文に目を通し、3年、ラジオ英会話を聞き、できれば実地で試してみる(ビジネスの現場、英語チャット、短期留学、出張、海外からのインバウンドコール対応)。今なら何だってある。英作文? 英文メール書け。
その下地があっての上での、直前3ヶ月のTOEIC対策だろう。それなら、わからないでもない。
もっとも、それ以前に日本語や論理学の素養が躓きの石ということはある。
だが、残念ではあるけれど、それは母親の責任だ。母ちゃんに文句をいいなさい。もし君らが母ちゃんなら、我が子に同じ轍を踏ませてはなるまい。みんな、そんな中で、漱石も英世も、柴三郎も、臣茂も、宮沢喜一も、みんな、何かとやり過ごしてきた。
自分と、何が違うと思う? そうそう違わないよ。たかがTOEICじゃないか。もし違いがあるとすればだ。
それは、詩心と、継続。おれは関内関外先生のテキストに、そんなことを思う。
いま、改めて何のために。
僕はバースが退団したとき(1988)、15歳だった。英文の手紙くらいすぐに書けるだろうと思っていた。バースは僕の神様だったので、あんな形のさよならをするのはどうしてもいやだった。ザクリー君の水頭症のことも心配だった。いつか大人になって、バースに手紙を書いて、謝りたかった。感謝を伝えたかった。そのために英語を学んだ。
2010年の少し前、僕はその頃もやっぱり身を投げようと思っていて、思い出と身辺の整理をしたくなっていた。そして、その前に/その中でも、どうしてもこのことだけは伝えなくてはと思い、FacebookというところでRandy Bassという名前を検索し、友だち申請をした。
ザクリー君は病気が癒えた。バースはいまでも甲子園が懐かしいことがあるといった。「でも、もう僕のことをみんな忘れたんじゃない?」と笑いを込めて書いてきたので、そんなことはないよ、そんなこと、あるわけがない、と僕は返信した。