illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

くーちゃん

今日、うれしいことがあった。

持ち帰りの仕事をして、デスクでそのまま寝落ちしていた。気づいて、足元を見ると、くーちゃんがお気に入りのダンボール製ベッドで寝息を立てていた。おれはまた少し仕事を片付けて、くーちゃんの邪魔をしないようにそっとロフトに上がった。ロフトには簡易ベッドを備え付けてあって、春先のロフトは心地がいい。みーちゃんが、おれのあとをつけて、ロフトに上がってきた。おれはそのまましばし春眠を楽しんだ。

気づいて、枕元から目を落とすと、くーちゃんがお気に入りの(そこにも切らさず用意してある)ダンボール製ベッドで寝息を立てていた。「くーちゃん」とおれは静かにいった。くーちゃんは寝ている。くーちゃんの邪魔をしないようにおれはそっと階下のデスクに戻った。みーちゃんが、少ししておれのあとをついて甘えてきた。

おれは再びデスクで寝落ちをした。

気づいて、足元を見ると、くーちゃんがお気に入りのダンボール製ベッドで寝息を立てていた。

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おれは気づいた。くーちゃんがおれのほうに歩み寄ってきてくれる回数と、おれが「くーちゃん」といって、くーちゃんの近くに足を運ぶ回数を比べたとき、その比率は6:1かそれ以下でおれのほうが少ない(くーちゃんとのことは、たいてい数を数えている)。くーちゃんは、おれがくーちゃんにそばにいてほしいと思うときは、ふにゃふにゃと足を運んできてくれる。「くーちゃん」とおれはくーちゃんの背や頬をなで、お世話に勤しむ。

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初めて、ペットシッターさんの家でまだ生後1か月に満たないくーちゃんに出会ったときから、そうだった。いまもくーちゃんは、少し離れた「ほかほかの罠」の上で香箱を組み、おれを見守ってくれている。おれはだめな人間だ。くーちゃん。(´;ω;`)