例の件、早速ご支援をいただきました。idコールはお嫌いな方がいらっしゃるかと思い、代わりに御礼の小(?)噺を。
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猫のコピペで好きなのはいくつかあるけど、今日引くのはこれ。
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/03/22(月)
15:15:49.34 id:A1u8wKhf0
【お悩み相談】ずうずうしい野良猫
Q.通ってくる野良猫が大変にずうずうしく、困っています。
始めは家の外でみゃーみゃー鳴いて飯をねだる程度だったのですが、
この寒空、外は辛かろうと一度玄関に泊めたのが運の付き。
それから飯をねだるだけでなく、毎日家の中に入ってきて、
6kgの巨体でホットカーペットを占領するようになりました。
野良の分際で、根が生えたようにホカペから離れず、
家人が部屋のドアを開け閉めすれば寒いと鳴き、
部屋から人がいなくなれば誰か来いと鳴き、
人が来たら来たで撫でろと鳴き、さらには膝に乗せろと要求する始末。
それでいて、自分が外に出たいときにはとっとと窓際に行き、
夜中だろうが家人が寝てようが窓を開けるまでおらび倒します。
こやつ、一度私にとっ捕まって去勢手術されたのですが、拉致して
痛い思いさせた相手の前だというのに腹出して寝ている姿を見ると、
野良としての矜持はどうしたと小突きたくなります。
どうすればよいでしょうか。
A.あなた以外はみんな気づいていると思いますが、その猫は
野良猫ではなく、あなたの飼い猫です。いままでどおり、やさしく
世話してあげてください。
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私は、自己愛性パーソナリティ障害、あるいは回避性パーソナリティ障害の気が、けっこうあります。自己抑制的な性格でもあり社会的には傲慢なタイプではないと思うのですが、太宰治が抱えていたという「慢性的な虚無感や疎外感」は、とてもよくわかる気がします。また、「妥協を許さぬ完璧主義者であった。祖母に溺愛され、母との情緒的な繋がりを持ちにくかった」なんていう三島由紀夫評は、共感を禁じ得ないところがあります。
社会に適応するために、精神的腕力にものをいわせてねじ伏せてきました。結果、44歳の今日までやってくることができました。それが、なぜいまさら思い至ったかというと、「セカンド・オピニオン」の原稿を脱稿したときの虚無感が並大抵のものではなかったからです。また、執筆に15年もかかった理由もそこにあります。そこにあるのだと、我が身を振り返ってようやく気づき(素直に認めることができ)ました。
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血液グループ先生の名誉のために、作中では触れませんでしたが、血液グループ先生その人もまた、非常に厳しい(教師と聞きました)お母様に躾けられた方です。お父様は外洋船の船乗りで家にはほとんどいない。血液グループ先生は弟さんとふたりでお母様のことを「鬼」のつく伝統的な日本の罵りことばで呼んでいたそうです。そのあたりの事情は、高橋まつりちゃんについて思うところを記した記事で触れました。
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頭のおかしいことを書きますが、私は、物語なんてものは、実用でなければ意味がないと思っています。手にして、読んだときに、圧倒的な共感やカタルシスや同時代的幻影が立ち上ってきて、「ああ、生きていてよかった」と思うものでなければ、なんだそりゃって感じですね。
私は、血液グループ先生が、今回の物語を手にしたときに、物語と現実の時間軸が重なり合って、「書いてもらってよかった」と思ってもらえる取材、構成、筆致にしようと、悪戦苦闘を重ねてきました。それは同時に、私自身が読んで救われるはずの物語でなければならなかった。あたかも、血液グループ先生がよよん君との…いや、なんでもない(笑)。
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不思議なことに、書き終えて、読み直してみると、「ああ、これは俺の話でもあるんだな」って認めることができたんですね。これをいうと感情に波風がたってきついんですけれど、母親も、父親も、難しい人でした。母親は亡くなり、そのときにおそらく和解できたんじゃないかな。父親は、おそらくいまだに何が問題だったのかを理解していない。
それでね、その辺の話を、「ええかっこうしい」ばかりでなくて、俺はもうちょっとブログで発信してもいいんじゃないかと思ったわけです。生々しい話をしたらドン引きですが、実際問題、振り返ってみれば、俺のこの病はもう30年以上の付き合いです。
「ばあさんの作ってくれたもの以外は飯がうまいと思えない」とかね。「道を歩いていると日の光になんだか負けちゃいそうな気がして引き返してきました」とか。いろいろあったんだけど、離婚した理由は「この病に大切な人とその人生をこれ以上付き合わせる/費やさせるわけにはいかない」が内心けっこう大きかったとか。(ちなみにここが俺とサイバーメガネ(id:netcraft3)をわける分水嶺の1つかもしれない。)
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どうです? こんな話、需要ありますか? 東大出て中間管理職たって実際しんどい/しんどかったんだぜ、みたいな話。ま、文才(読ませる文体)次第なんでしょうけど。
増田でやれってかw
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そうした、万感をレトリックに溶け込ませたつもりの作品でございます。
引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
追記:
俺みたいなタイプは、早々に再婚すりゃよかったのかもしれないね。でもねえ、我が病を癒やして独り立ちして、それからにしないと、関わった人に迷惑をかけるからと、極端に思い込んでしまったところがある。それくらい、この病気はキツいのよw