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illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

野暮いうなよ/面白みなんて/ざらにない

たまたま、続けざまに見た。どうかしてるよ。

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面白さや、ネタを、素人が日常の共同体で求められる/求められた気になるとしたら、それは一種の強迫症状。素人なんだからそう易々と面白いわけないじゃない。いいんだよつまんなくて。

面白いことが言えない

多くはその集団の笑いのヘゲモニー(笑い合うことによって互いに面白いと認め合っていること)に追従してるだけだから、面白いなんてことはそう滅多にないんだ。逆に、増田も場を得れば面白がられる可能性はある。

2016/09/25 16:33

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上のコメントに重ねて、1点注意しておきたいのは、笑いって、共同体が強いるあるコードの体系に由来する性質がある。文芸批評でいう解釈共同体みたいなものだ。

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「おもしろいよね」「うん。おもしろいよね」っていいあうことで、おもしろさを認める共同体のルールが強化される。そういうゲームよ。というのが、スタンリー・フィッシュっぽい。

笑いのゲームは、間口は広いわりに、ルールの奥行がかなり深い。どんなゲームにもうまい/下手はある。ここから導かれる基本戦略は2つで、1つは、腹をくくってゲームを究めること。具体的には、古今東西の笑いの芸をひたすら見て、そこに本質を見つけたら、実践で鍛える。まだ若くて尖ってたころの松本人志とかの方向性。

もう1つは、違うルールでゲームが行われている、自分に合った場がないか、探して、そこに移ってみること。電撃ネットワーク、が~まるちょば。

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2番目の亜種もあるね。じっと耐えて、動かないこと。時代が変われば、ルールも少しずつ変わっていく。「再浮上」「ふたまわりして面白さが受け入れられた」みたいな具合。有吉弘之とかかな。

実際には、この3つのどの側面からも、プロは鍛えているはず。繰り返すけど、素人は、そんな必要はない。その鍛えているはずのプロが失敗するからおもしろいのであって、素人(るってぃとかいうの)が失敗や不器用を披露したって、それは素人なんだから当たり前の話。教訓だって、ひけらかすものじゃなく、そりゃお前素人なんだから教訓拾わないでどうするという、これも当たり前の話。

俺はわりと学生上がりのブロガー連中をコメントで辛辣にあげつらっているんだけど、理由は簡単。素人の分際で、「おもしろさ」「有益」のかさ上げを図る姿が見苦しいから。古語でいう「かたはらいたし」(見ちゃいられない)。

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人狼はおもしろい。だまっててもおもしろい。八木仁平が口を挟むと、途端につまらなくなる。やぎさんやぎさん、なぜかしら。

かわいいー。

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一昨年の冬に記しておいた一節を引用する。

本来、日本人の笑いの根源には性があった。セックスが抑圧され、あるいは個人のベールの内側にある時代というのは、誰もが笑いに餓えているから非常に笑わせやすい。だが、今のようにセックスが露出されている時代には、笑いはその人間にとって特に欲しいもの、必要なものではなくなるから、笑いを発見する能力がなくなるのではないが、どうでも良く、だらしのない笑いに日本中が沈没しそうになる。

 「おとなたちよ、もっと どくをもってわらえ」(児玉隆也『テレビ見世物小屋』(いんなあとりっぷ社/昭和50年、P.136)

dk4130523.hatenablog.com

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これじゃそれこそつまんないだろうから、実践編を少々。

  1. みんなが読まないような本を読み、顧られないような芸能になじむ。
  2. 語り口をよくする。Twitterアノニマス日記は、手頃。
  3. 基本型/レトリックを覚える。起承転結、序破急、ボケとツッコミ、緊張と弛緩、ずらし、誇張、韻を踏む、掛詞、シンコペーション、駄洒落、地口、川柳、短歌、いくらでもある。
  4. 100回打ったら20回(打率2割)も、気の利いたコメントができればいいんじゃない。

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自分で、ああ、このときの俺は冴えていたかもしれないというのを、傍証としていくつか(笑)。

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ま、まじめに追いかけても無駄だよ(笑)(自戒)。

(追伸)

その人のおもしろさってのは他人が見つけて認めてくれるものだから、他人の反応に敏感になるというのは、ありだろうね。ブコメのスターは、とても励みになる。