くーちゃん
あのね
君とはじめてあったのは
きょねんの6月
ミルクボランティアさんの家で
向こうのお部屋から
ふにゃふにゃぴょんぴょんと
かけてきた
べつだん
愛想をふりまくわけでもない
すぐにきょうみのおもむくまま
へやのすみへ
てとぴょん
「おてんばさんでしょう? 最初は男の子かと
思ったんです。ほら、鼻の先が少し黒くなっているから
『はなくろちゃん』って私たちは呼んでいて」
ううん
おてんばさんなんかじゃないよ
はなくろちゃんがひょこひょこと駆け歩く
その通った後には
なんともいえない幸せが
ずっと変わらない
6月27日
僕が会いにいくことを君は知らなった
9月24日
僕は帰るよ
「ふにゃふにゃ」と
あのときみたいに
くーちゃん
下僕のしゅっちょうのあいだ
ふべんとふしぎなおもいをさせたね(ごめんね)
はなちゃんとなかよく
君は変わらないでいてくれたかな
はなくろちゃん