今週のお題「映画の夏」
いつも偉そうなこと書いてますけど、ベタなのが好きな面もあります。
「ノッティングヒルの恋人」。
字幕ないほうがいいよ。
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あらすじ? こまったなあ。
バツイチの冴えない男ウィリアムは、ロンドン西部のノッティング・ヒルで旅行書専門の書店を営んでいる。大して儲かっていないその店に、ある日どこかで見たような女性が訪れる。それはハリウッドのスター女優、アナだった。本を買ったアナは微笑んで店を去るが、そのすぐ後に飲み物を買いに出たウィリアムと街角で衝突、アナの服がオレンジジュースで汚れてしまう。うろたえたウィリアムは近くの自分のアパートに行って服を乾かすが、アナは不器用ながらも誠実さをウィリアムに感じる。
ほんと、わけがわからないよ。
ありえない状況という意味ではなく、数多の人が論じているように、アナがウィリアムと恋に落ちる瞬間(?)が弱い。そこだけ、この映画の粗(あら)は。あとは、わかっててみようよ。ジュリア・ロバーツは、そりゃヘップバーンじゃないさ。友人スパイクが主役を食いすぎ? ノッティング・ヒルは実際あんな街じゃない? いいじゃねえか。バツ1だし、グレゴリー・ペックの時代からは制作当時で45年も経った。そこに夢物語が成り立つとすれば、(成り立っちゃってるんだけどさ)これは偉いことだと思う。
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英語が、きれいなんです。エルヴィス・コステロの「She」も、これしかない。かれこれ、100回は見たかな。「ローマの休日」は、生涯で1,000回みてる可能性が高い。(俺にとって、この回数を上回るのは、山際淳司「たった一人のオリンピック」だけだろう。)いいじゃねえか、許してやれ、って気持ちになります。なりません? ならねえか。
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話を冷やしちゃうようで恐縮なんですが、日本で、これに匹敵する物語は。これは何といっても、紺屋高尾だろうね。よしわかった。「ノッティングヒルの恋人」はあきらめた。談志の「紺屋高尾」だけでも見てくれ。
立川談志 Danshi Tatekawa 紺屋高尾 落語 Rakugo
最近知ったんだけど、歌丸師匠も、いい味わい。
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ぶひぶひさん(id:banban)さんの、以下の記事に触発されて書いたんだけど、うまく落ちなかったね。すまない。
「ハングオーバー!」、いまから見るね。その前に、ローソン行ってサンドイッチ買ってくる。あのね、「ノッティングヒル」、言い尽くされた観はあるけれど、完璧です。