スミちゃんが虹の橋のたもとに向かったと昨晩シェルターさんから連絡を受けました。
僕はスミちゃんのことが大好きでした。どれくらい好きだったかは「猫のための小さなお家」さんのサイトに書いた記事から知ることができます。
自分の書いたことばは正直です。
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スミちゃんは2014年の11月下旬にシェルターにやってきました。それは僕がはなちゃんと出会う少し前の時期にあたります。僕がはなちゃんと写真で出会うのが2015年の1月4日。初めて面会したのがその約10日後のことです。僕がシェルターに行くといつもスミちゃんが出迎えてくれた。
当時推定約10歳。病気をもっていて、両目はほぼ失明状態にありました。でも、おだやかな目つきで、人の気配をかぎつけ、「ここにいてもいい?」「撫でてくれる?」と控えめに訴えてくる、品のいいねこちゃんでした。おそらくは元飼い猫。はなちゃんをお引き受けしたあと、スミちゃんを2人目にもらえないかとシェルターさんに相談したこともあります。
でも現実にはむずかしい。もろもろの検査値がウィルス陽性でした。日中、家を空けがちな僕には責任を負うことが到底できそうにない。
だから、去年の7月10日過ぎに、里親さんが決まってトライアルでシェルターを卒業したときには、ほんとうにうれしかった。その後、何とかしてスミちゃんの近況を知りたいと思い、猫のための小さなお家のサイトで近況を紹介したいから、きっとみんなの励みになるからと、ほんとうは自分のために無理をいってシェルターさんを通じて里親さんから文面と写真をもらったのは僕の仕業です。
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うれしかった。
2通目をいただいたときの、スミちゃんのだらしないさんっぷりが、とりわけ、うれしかったです。
闘病生活は、里親さんにとっても大変だったはずです。確か、腹膜炎と、エイズと、腎臓の数値がよくなかった。シェルターさんの話では「積極的な治療を行ってくださいました」とのことです。
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いま成田の搭乗ゲート前です。今日明日はラグジュアリーなホテルで偉そうなことをしゃべってきます。ちなみに、夫の年収は2,000万円です。こんな状況でもネタを突っ込む自分に頭を抱えながら、フランスの「襲撃」のBBC報道を見つつ、涙がこぼれてきます。世界が終わっても、もう少し、せめてあと1年だけでも、スミちゃんには穏やかな暮らしを心ゆくまで味わってもらうことができたならと、詮のない願いを思っています。
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仔猫がかわいいのは、ある意味、当たり前。そこをあえて、シニアの猫ちゃんに「チャンスを与えてくれたことに感謝します」とシェルターさんはおっしゃっていました。僕もまったくの同感です。
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スミちゃん、メグちゃんとそちらで仲良く、伸び伸びと暮らしていますか。
ありがとうね。
17日のお昼頃に船橋に戻ります。