illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

くーちゃん

くーちゃん、あのね

くーちゃんが「ふにゃふにゃ」いうたびに

それが何を伝えようとしているのか

下僕には何となく、わかるようになりました

 

ふにゃあ

おはようのあいさつ

どこかに出かけてしまうのの顔

階段を上がる音がして

だれか来たと思ったら下僕ちゃんだったにゃ

すりすり

ご飯がおそいにゃー

パソコンに向かっていないであそぼうよ

そのまっさーじはあんまりじょうずじゃにゃいにゃー

下僕ちゃんは寝てるけど

くーは遊びたい

だからぴょんぴょん

おふとんにいれてにゃ

しっぽさんをふりふり

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あのね、くーちゃん

ヒトのおんなのこが何かをいうたびに

それが何を伝えようとしているのか

実は俺にはよくわからないんだ

 

はなちゃんとはあんまりお話ししないけど

何を伝えようとしているのか

少しはわかるつもり

「シャー」

はなちゃんは俺のことが嫌い

 

まあいいさ

話はしなくても

いつもご飯の順番をゆずって

毛づくろいをしてあげる

はなちゃんのやさしさを

俺はいつだって見ている

「シャー」

野暮がお嫌い

実は、俺も

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あのね、はなちゃん

くーちゃん

いつの日か

青い空に

虹を見にいこう

(ハーネスはつけるよ)

キャンプをして

とびきりの鶏ささを食べ

水辺で

木のふもとで

お昼寝をする

 

「びっくりしたにゃー」

「ふにゃふにゃ」

 

君たちはそんなふうに

これからも俺の生をつないでくれるだろう

 

「ねこちゃんを覗き込むとき、ねこちゃんもまたこちらを覗いているのだ」

わるくない科白だ