illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

風間トオル(1991)の承認欲求の件

記事タイトルはフェイク。あながちフェイクでもないけど。

まあ見てくれ。

大誘拐 RAINBOW KIDS [DVD]

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読んでくれ。

大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)

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東大国文の天藤真(1916-1983)、元通信記者、千葉の開拓農民にして希代の推理作家が明治100年をひっくり返す企てを計画した(1978)。鬼才岡本喜八が映画化したのが1991年。四半世紀が過ぎれば、適度な距離をとりつつ、その意図を受け止められるに違いない(2016)。

そう思って、GW中に見て、読もうと思っていた。

見て、読んだ。

やはりそうだった。多くのシーンで目から水鉄砲が飛ぶ。北林谷栄、緒方拳、岸部一徳天本英世内田勝康。風間トオルはへたくそだが、25年の時がほとんどのことを浄化してくれる。かなりよい。竜雷太嶋田久作

通じないと思う。でも、見てくれ。できれば、見るだけでなく、読んでほしい。「見て→読んで」「読んで→見て」どちらでも、期待に応えてくれる。繰り返しにも耐える。樹木希林(くーちゃん)。

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壮大なスケールの名作の推理小説という性格上、何を書いても野暮になってしまう。すまない。記事タイトルだってぎりぎりの線を突いたつもり。

北林谷栄、戦後日本のおばあちゃんであった。