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illegal function call in 1980s

1980年代のスポーツノンフィクションについてやさぐれる文章を書きはじめました。最近の関心は猫のはなちゃんとくるみちゃんです。

はなちゃんとの暮らし 半年になりました

1年前の8月に、23区の東のほうにある緑道公園でTNR活動中に保護された数匹の猫ちゃん。そのうちの1人がはなちゃんでした。保護主さんのところで8番目に保護されたからはなちゃん。でも、僕にとってはこの名前しかないはなちゃん。

はなちゃんは当初、避妊手術をしたらもとの猫ちゃんグループに戻される予定でした。それが、保護主さんと一緒に活動をしているもうひとりの方が「この子は戻してはかわいそう」といってくれたことで、保護主さんからシェルターへと預けられることになりました。

里親募集をしてから1人か2人、問い合わせをしてきた方がいたそうです。でも、人慣れしていない(それも、まったく。鳴かないし、ご飯も人がいなくなったのをよく確かめてからいつのまにか食べる。威嚇のシャーはする。イカ耳さんになる。四角や丸の枠の中の隅っこで背を丸めて防御姿勢をとる…)ため、みなさん諦めたそうです。保護主さんが避妊手術後にはなちゃんを元いた地域に戻そうとしたのも、同じ理由だったと聞いています。

そうして保護主さんも弱気になりかけていた冬のさなかに、僕が、ある募集サイトではなちゃんのことを見かけました。保護主さんは、シェルターさんから僕の応募を聞いたとき、ほんとうにはなちゃんでいいのか、不安だったそうです。シェルターさんも、そういえば、僕に二度三度と「はなちゃんがいいのですか、それとも、他の猫ちゃんを見てから決めますか」と尋ねてくれました。

(これらの事情は後になってから知ったのですが、そういえば、いくつか思い当たるやりとりがあったことに気づきます。)

それはともかく、これが、募集サイトで僕を魅了した写真の1枚です。

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なんて手足が長くて意志の強そうな目をした美人さんなんだろうと思いました。

そして、僕が対面したときのはなちゃんの様子は次のようなものでした(笑)。

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正確にはこれらは別の機会に撮られたものですが、ほとんどこんな感じです。それから、次の写真も、これぞはなちゃん、という感じ(で大好きな1枚)です。

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もふもふ、とか、猫鍋とか、世の中ではいろんなことをいわれていますが、そんなことは僕にはどうでもよかった。こんなにかわいい子が、戦いながら生きてこなければならなかった、そして、人慣れしていないから里子を断られるって、少なくとも、僕が学んできた人文知、哲学とか思想史とかの発想にはそぐわないもののように思いました。ひとことでいえば、それは責任の観念です。責任は、自分が引き受けると決めたから引き受けるもの。その、究極的にいえば右か左かを、自分の実存を賭けて決めて、決めたからにはその道に身を委ねるものだと、僕がそれまでに読んできた多くの先達は書き残していたはずでした。

そして、これだけものとこころが飽和した世の中にあって、ねこちゃん以上の究極は数少ないはずなんです。そう思うくらいに僕は、はなちゃんに魅入られていました。

だから、シェルターさんでの対面をおえた僕には、迷いはなかった。ミスチルの「Sign」を聞きながら家に帰って、これから20年、はなちゃんをお世話するために、経済基盤から始まって、何を用立てしなければならないか、計算しました。それまで住んでいた家は手狭に過ぎました。だからじつは僕ははなちゃんと暮らすために、はなちゃんがうちに来てくれる日が初日になるように、引っ越しをしたのです。われながら、本気かと思わないでもなかったですが、本気でした。

それが、半年前、はなちゃんとの暮らしの始まりでした。

部屋に窓辺があって、はなちゃんが気に入ってくれたのは、ほんとうに幸運な偶然だったと思っています。

はなちゃんが少し落ち着いてからは、ウェブのいくつかの猫コミュニティに入り、同じように、猫ちゃんのために引っ越しをした人がたくさんいることを知りました。猫ちゃんのために専用の部屋を借り、シェルター活動をしている人もたくさんいる。僕がお世話になっているシェルターさんもその1人です。

nekoouchi.tumblr.com

未熟な下僕としては、ここでほんとうは、だから、と続けたい。みなさん、ねこちゃんを大切にしましょう、と。いわゆる「処分」の件数が1件でも減るように、できることからしませんか、と。

ただ、それを口にしたら、はなちゃんに叱られます。僕はその前に、やるべきことがある。それは、毎朝早起きをして、トイレを片付けて、新鮮なお水とご飯を用意し、涼しい空気を保つこと。

そんな、半年間(2015/2/21-8/21)でした。はなちゃん、ありがとうね。

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