出窓にちょこんと座り
外を眺めるキミの表情が好きだ
きょう帰ってきたとき
ひょっとして
いるかなと思って
やっぱりそこにキミがいた
うれしくて下から窓辺を見上げる怪しいおっさんのことを
気づいてすぐに目をそらした
はなちゃん
キミのことを
俺はますます好きになった
怪しい人に
やたらと愛想を振りまくものではない
もふもふだとか
のどをごろごろだとか
そういうこととは無関係の世界にいて
外を思う
はなちゃん
なぜか給仕をする
猫にしてはむやみに身体の大きい同居人のことを
いつかは
いや
何でもない
ただいま