これほど待ち遠しかった週末というのも実に久しい気がする。
早起きをし、部屋の空気を入れ替え、「日経ものづくり」を読み、論文とデータの残りを仕上げると、玄米を炊いてチンゲン菜と鶏肉の簡単シチューにカクテキを添える。白菜の塩もみに少しのコショウを振る。うまい。百姓に生まれてよかった。鴎外は俺は石見人森林太郎として生を閉じるのだといった。せめて週末だけは知識人である責務から解放されよう。
シチューの参考にしたのは姉さんのところである。
フライパンで簡単レシピ〜チンゲン菜と帆立とベーコンのミルクスープ - 今日、なに食べよう?〜有機野菜の畑から~
ホタテは扱いなれていないので添えなかった。鍋でなくフライパンでシチューを作るという発想に欠けているあたりが心もとない。それでも、俺が作ってもうまいところがさすがである。姉さんありがとう。
amazonから大豆と麹が届く。amazonから…だと? 違う。北海道の農家さんから。
マルカワみそさんのサイトを参考にして、丁寧に水洗いし、瓶詰めにし、3倍量見当の水に漬けるところまで進めた。さてここからは華麗なる18時間の放置プレイ…には、もちろんしない。「うまい味噌になってね」と手を合わせている。話しかけるとうまいものができるという話はこの前した。
それにしても大豆を水で磨ぐときにはいい香りが立ち上る。
これは子どものときにかいだ匂いだ。続きはまた明日。写真は殺風景な台所が映り込んでしまうので諦めたが、味噌が仕上がった暁にはぜひお披露目したい。10か月から1年あとになる見込みである。