幻の本の話。題名「風船売りのおじいさん」。
これではない
残念ながらこれではない。
風船おじさんは何処に行った?【ファンタジー号事件】 - NAVER まとめ
鈴木嘉和さんでもない。
あらすじ
村外れに風船売りのおじいさんは住んでいた。
毎年、村の夏祭りの季節になると家から屋台いっぱいの風船を引いて祭りにやってくる。村の男の子たちはおじいさんと話をして、少ないお小遣いの中から風船を買うのを楽しみにしていた。
おじいさんは無口だったし、男の子たちもそんなに話すことはないから、それ以上、打ち解けることはなかった。それで彼らには十分満足だった。
ある年、いつもなら姿を見せるはずのおじいさんが祭りにやってこない。
心配する男の子たち。でも男の子たちはおじいさんがどこに住んでいるか、その正確な場所までは知らない。周りの大人たちに1人、2人…と尋ねるがだれも知らない。おじいさんは村の大人たちとの交際を控えて静かに暮らしていた。おばあさんはずいぶん前に亡くしたらしい。
それでも男の子たちは大人たちをつかまえて尋ねる。どうやらここ数日、熱を出して寝込んでいるらしいという噂を聞きつけた。男の子はいう。「おじいさんひとりではきっと心細いよ。お見舞いにいかなくちゃ」
ようやく村の西の外れに住んでいるらしいことを突き止める男の子たち。夏の雨上がり、西へ向かう。
「虹だ」だれかが叫んだ。そして指をさした。「おじいさんだ」
「おじいさんが虹をわたっていくよ」「おーい」
おじいさんは虹の橋の上から男の子たちに手を振る。
「おーい」
おじいさんは口を動かしているようだけれどことばは聞き取れない。手を振る男の子たち。手を振るおじいさん。
やがてその姿が虹の向こうに消えていく。
男の子の1人がつぶやいた。「おじいさんは、きっと天国にいったんだよ」
探しとくれ
- 1975年ごろの北関東のミッション系の付属幼稚園のバザーか何かで入手
- アンソロジーだったかもしれない。表題作は違うかも
- 作者不詳
- いまは手元にない。ちなみに震災のときにはすでになかった
- 書庫をいくら探しても出てこない
- 貸した覚えはないから何度かの引っ越しのときに行方不明になったのだろう
- 福音館書店に問い合わせたが不明/うちではないといわれた(2008ごろ)
- 記憶違いではない。細部は多少違うかもしれない。あらすじは以上の通り
なぜいま
高倉健さんが思い出させてくれた。
「南極のペンギン」もいいけど青少年は網走番外地から入っとけな。 軟派はいかんぜよ。